画像でみる膠原病の症状と種類、検査、治療法―関節リウマチからSLE、強皮症、血管炎まで◇

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画像でみる膠原病の症状と種類、検査、治療法―関節リウマチからSLE、強皮症、血管炎まで◇
監修
小林 裕貴
小林 裕貴 先生

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先日、女優の酒井若菜さんが闘病を告白した「膠原病(こうげんびょう)」。漫画家のさかもと未明さんも、長年膠原病の治療を続けています。このように有名人が発症することも多い膠原病とは、いったいどのような病気なのでしょうか?

膠原病の定義は、「からだの2つ以上の臓器が同時に障害され、どの臓器が病変の中心であるかを特定することができない病気」とされます。1942年にアメリカの病理学者Paul Klemperer(ポール・クレンペラー)が提唱しました。

膠原病には様々な種類があります。代表的な病気は、関節リウマチ、全身性エリテマトーデス(SLE)、強皮症、皮膚筋炎、リウマチ性多発筋痛症、巨細胞性動脈炎、血管炎(ANCA関連血管炎)などです。

今回は、膠原病の中から3つの疾患(関節リウマチ、全身性エリテマトーデス(SLE)、強皮症)の症状を、写真や画像を含めて紹介します。

膠原病とは?

皮膚や関節、血管などが炎症を起こす免疫系の病気の総称

膠原病と皮膚の炎症

膠原病は、本来ならば体を病原体などから守ってくれる免疫システムが誤作動を起こすことにより、自分の体を攻撃してしまう病気です。「全身性自己免疫性疾患」とも呼ばれ、その名の通り全身のあらゆる部分に障害をもたらします。

膠原病は病名ではない

膠原病とは自己免疫性疾患の総称であり、病気の成り立ちの観点から見た分類です。その内訳には関節リウマチや全身性エリテマトーデス(SLE)、全身性強皮症、皮膚筋炎、結節性多発性動脈周囲炎などさまざまな病態が含まれており、膠原病という名称自体は病名ではありません。そのため、膠原病のうち、どの病気であるかが重要となります。


膠原病のメカニズムや原因は?

自己抗体が膠原病発症の可能性を高める

リンパ球

膠原病の原因はかつてより不明な点が多く、現在も原因がはっきり分かっていない部分もあるのですが、医学的な研究が進むにつれて少しずつ膠原病の原因も解明されてきています。

現在膠原病の原因として有力なのは、膠原病の患者さんの血液中に自己の身体を構成する成分に反応する「リンパ球」「自己抗体」が多く出現しており、これによって膠原病が引き起こされるというものです。

このように原因が究明されていく中で、膠原病も「原因不明で治療法が確立されていない難病」というイメージがある一方、患者さんの生命予後も大きく改善されています


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監修

小林 裕貴
小林 裕貴先生

横浜市立大学大学院医学研究科 病態代謝内科学 博士課程 / 横浜市立大学附属病院 循環器内科

初期研修後、循環器内科医として臨床経験を積むかたわら大学院へ進学し、ウェアラブルデバイスによるバイタルデータ測定・またそれらと生活習慣病の関連について研究を行う。

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初期研修後、循環器内科医として臨床経験を積むかたわら大学院へ進学し、ウェアラブルデバイスによるバイタルデータ測定・またそれらと生活習慣病の関連について研究を行う。2015年からはメディカルノートにも参加し、メディア統括を務める。Choosing Wisely Japan発起人。

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