先天性心疾患とは? 子どもが生まれ付き持ってしまった心臓の病気

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先天性心疾患とは? 子どもが生まれ付き持ってしまった心臓の病気

根本 慎太郎

根本 慎太郎先生大阪医科大学附属病院小児心臓血管外科診療科長

先天性心疾患は、その名のとおり、先天性(生まれつき持ったもの)の心臓の病気のことです。ひと口に先天性心疾患と言っても様々な種類があり、また、大人の心臓疾患とも治療方法が異なります。先天性心疾患とはどのような病気なのか、大阪医科大学附属病院小児心臓血管外科診療科長の根本慎太郎先生にお話をお聞きしました。

 先天性心疾患とはどのような病気か

正常の心臓は、静脈からやってきた血液を、右心室系をとおして肺に運び、肺で酸素を取り込んで赤くなった血液を、左心室系を通して全身に運ぶ働きをしています。これを直列循環と呼び、心臓が健康な方であれば自分で意識せずとも心臓がこの働きを生涯続けています。

先天性心疾患(せんてんせいしんしっかん)は、この直列循環が生まれつき出来上がっていない心臓疾患の総称です。

先天性心疾患の発症率

生まれてくる子どもの約100人に1人が発症するといわれています。また、ダウン症候群の子どもが先天性心疾患を合併している場合も少なくありません。

ただし近年の小児先天性心疾患は著しい発展を見せており、先天性心疾患を持つ子どもの9割は成人まで無事に成長することができるまでになっています。

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執筆/インタビュー

根本 慎太郎
根本 慎太郎先生

大阪医科大学附属病院小児心臓血管外科診療科長

新潟大学医学部を卒業後、東京女子医科大学、米国サウスカロライナ医科大学、米国テキサス州ベイラー医科大学、豪州国メルボルン王立小児病院、マレーシア心臓病センターなど

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新潟大学医学部を卒業後、東京女子医科大学、米国サウスカロライナ医科大学、米国テキサス州ベイラー医科大学、豪州国メルボルン王立小児病院、マレーシア心臓病センターなど海外各地での経験を経て、大阪医科大学附属病院小児心臓血管外科診療科長。フォンタン手術などの難手術をこれまでに数多くこなし、先天性心疾患をもつ多くの幼い命を救ってきた。自らが数多くの臨床を受けるかたわらで、医師や大学、企業などの垣根を超えた地域全体での医療体制に向けた取り組みや、新しい手術製品の新開発など、未来を担う子どもたちのために幅広い活躍を見せている。

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